あごでマウスを操作することを試してみたいとの依頼があったので、手元にある部品を組み合わせて試作品を作ってみました。M5Atom lite と GROVE Thumb Joystick をくっつけたら何とか形になりました。
購入品
品名 | 単価 | 個数 |
---|---|---|
【スイッチサイエンス】M5Atom lite | 1,496円 | 1 |
【スイッチサイエンス】GROVE Thumb Joystick (品切れ?) | 990円 | 1 |
【スイッチサイエンス】GROVE互換ケーブル 50cm | 204円 | 1 |
【秋月電子】基板取り付け用3.5㎜ステレオミニジャック MJ-495 | 50円 | 2 |
【秋月電子】片面ユニバーサル基板(ブレッドボード配線パターンタイプ) | 40円 | 1 |
【無印良品】ポリプロピレン 小物ケースM | 150円 | 1 |
【ヨドバシ】MEIHO MC-60 [クリアケース] | 58円 | 1 |
ピンヘッダ、スズメッキ線、USB-Cケーブル | ||
M2ネジ、ナット、カーボン柄シート | ||
合計 | 約3,500円 |
組み立て
(1)基板の数か所のジャンパー線と、ピンヘッダーをはんだ付けする。オーディオジャックはステレオ用なので、R側の足を切断してからはんだ付けをした。
(2)ケースに、3.5mmオーディオプラグ用の穴と、ケーブル用の切り欠きと、中央のボタンを押すための穴をあけて、基板をM2ネジで固定する。
(3)M5Atom Lite にGROVEケーブルとUSB-Cケーブルを挿して納める。USBケーブルは、電源供給のためです。Joystic もケースに収めてM2ネジで固定する。
ソフトウェア
Arduino IDE環境で作成しました。まだ完成度は高くないです。以下の機能を持っています。
- アナログ入力により、スティックを傾けた角度に応じてマウスカーソルの移動速度が変化する。
- スティックを傾き続けると、移動速度が加速する。
- 外付けスイッチが、左右のマウスボタンになる。
- 中央ボタン3秒長押しで、マウス機能のON/OFFができる。
- Bluetooth接続が切れたことを検知したら、自動的に再起動する。
使用しているライブラリは、
- M5Atom https://github.com/m5stack/M5Atom
- BleMouse https://github.com/T-vK/ESP32-BLE-Mouse
- ButtonEvents https://github.com/fasteddy516/ButtonEvents
- Bounce2 https://github.com/thomasfredericks/Bounce2
動画
Bluetooth接続して、WindowsPC で操作してみました。ボタンとジョイスティックを同時に操作できれば、ドラッグ&ドロップもできます。iPad でも使えました。